新たな仕上げ加工のスタンダード ダイカスト金型の深彫加工
株式会社MOLDINO「EPVF-ATH」突き往復仕上げ加工用エンドミルのご紹介
従来の課題を解決する“突き往復仕上げ加工”
金型加工において、等高線仕上げでは「工具交換による段差」や「横スジによる面品位の低下」が課題とされてきました。MOLDINOが開発した「EPVF-ATH」は、突き往復仕上げ加工に特化した専用エンドミルで、これらの問題を根本から解決します。
深部の閉塞域(リブ溝など)でも均一で良好な加工面が得られ、後工程の磨き作業を大幅に短縮できます。
製品の特長
1. スムーズな切れ刃形状
底刃と外周刃のシームレスな刃付けにより、軸方向の振動を抑制。安定した切削が可能です。
2. バックドラフト形状
深彫り時のビビり防止のため、外周刃が不要に接触しない設計。高い安定性を実現します。
3. フリーネックタイプ
首部に段差がなく、壁面への干渉リスクを低減。把持長の調整も可能で、様々な深さに対応します。
加工事例:ダイカスト金型の深彫り部
- 被削材:SKD61(45HRC)
- 加工深さ:最大120mm
- 加工方法:突き往復仕上げ
- 加工時間:22時間(エアブロー冷却)
- 寸法精度:±0.02mm以内
- 加工面:均一で良好、段差なし
従来の等高線加工では工具交換が必要だった深さごとの加工も、EPVF-ATHなら1本で対応可能です。
加工対応範囲
- 材質:銅、炭素鋼、合金鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼(45〜65HRC)
- 勾配角:1.5°〜5°の面に対応
- 加工用途:金型製作、深彫り部の仕上げ加工
ラインアップ(一部抜粋)
| 型番 | 外径 | 首下長 | 全長 | シャンク径 | 希望小売価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|
| EPVF4025-75-1405-ATH | 2.5mm | 75mm | 120mm | 6mm | ¥22,720 |
| EPVF4030-107-1405-ATH | 3.0mm | 107mm | 150mm | 8mm | ¥33,780 |
| EPVF4040-88-1405-ATH | 4.0mm | 88mm | 150mm | 8mm | ¥32,660 |
※標準在庫品あり。詳細はカタログまたは当社担当者まで。
よくある質問(Q&A)
- Q:等高線加工にも使えますか?
A:可能ですが、等高線加工にはETMP-THを推奨します。 - Q:往復加工でなくても使えますか?
A:突き加工・引き加工の一方向でも使用可能です。 - Q:勾配角の対応範囲は?
A:1.5°〜5°まで対応。それ以上は条件調整が必要です。
ご注文・見積依頼について
EPVF-ATHは、加工形状や材質に応じた最適な仕様選定が可能です。切削条件や工具選定についても技術相談を承っております。
▶ 商品の詳細・見積依頼は
当社担当者までご連絡ください。
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