省力化投資補助金を活用し、ミツトヨ三次元測定機で検査工程を自動化する方法
1. 検査工程こそ“省力化投資”の最大のチャンス
昨今、多くの製造現場で「加工より検査がボトルネック」という状況が増えています。
- ノギス・マイクロでの手測定に時間がかかる
- 技能者によって測定結果にバラつきが出る
- 一人が測定に拘束され、他の作業が止まる
- 量産・多品種対応で検査工程がパンク
これらの課題を一気に解消できるのが、
ミツトヨの三次元測定機(CMM)・画像測定機の導入 × 省力化投資補助金です。
2025年現在、ミツトヨのベストセラーCMMが省力化投資補助金「カタログ注文型」に登録され、補助金を使った導入がしやすくなっています。
2. 補助金の対象となるミツトヨ機種
■ 第一弾:Mistarシリーズ(MiSTAR555 / MiSTAR575)
工業環境対応の三次元測定機。加工現場の横に置けるため、
「現場測定 → 即フィードバック」が可能。
■ 第二弾:CRYSTA-Apex V / STRATO-Apex / STRATO-Active
精密測定に対応するCNC三次元測定機。
量産ラインの自動測定化に最適で、繰り返し精度が非常に高い。
■ 第三弾:画像測定機 QV-Active
タッチレスで高速測定。
金属加工〜樹脂部品まで多品種の検査に強い。
3. どれくらい補助金が出るのか?
補助率は 1/2(最大1,500万円)
企業規模に応じた上限は以下の通り:
| 従業員数 | 補助上限 |
|---|---|
| 5名以下 | 200万円 → 最大300万円(賃上げ達成時) |
| 6〜20名 | 500万円 → 最大750万円 |
| 21名以上 | 1,000万円 → 最大1,500万円 |
さらに、最大投資額は 3,000万円 とされているため、
CMM・画像測定機の導入としては十分な枠です。
4. なぜ三次元測定機導入が補助金で評価されるのか?
理由は明確で、
“測定の自動化=省力化・生産性向上に直結する”ためです。
● 測定工数の大幅削減
手測定10分 → CMM自動測定で1分
というケースも珍しくありません。
● 技能依存の排除
誰が測っても同じ結果。技能者不足の解消。
● 品質の安定
測定誤差や記録ミスがなくなる。
● インライン化による不良流出防止
加工→測定→フィードバックが高速化。
中小企業の補助金は「労働生産性の向上」が最重要評価ポイントのため、CMM導入は非常に相性が良い投資です。
5. 測定機の選び方
PDFでは選定ポイントとして以下の項目が示されています。
① 設置環境
- 測定室か
- 現場設置か(温度変動への耐性)
② サイズ(測定範囲)
例:
500×500×400
1200×2000×1000
ワークの最大寸法で決まる。
③ 精度要求
- 公差の1/5の測定精度が必要
- 10µmを切る精度の有無
- 温度管理の必要性
④ プローブの種類
- 自動ヘッド(PH10M)
- 高精度スキャニング(SP25M)
- タッチトリガ式(TP200)
釜屋としては、
「現場で何を測っているか」
「不良がどの工程で出るか」
から逆算して最適なモデルを選定できます。
202307_第二弾
釜屋からのご提案
“測定工程の省力化”は最も成果が出やすい投資です
次のような企業に最適です:
- 手測定で検査が追いつかない
- 検査員が不足している
- 品質の安定化が急務
- 加工現場の横で即測定したい
- 自動化ラインと検査をつなげたい
釜屋では、現場ヒアリング から 立上げ まで一気通貫でサポートします。
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