
岡本工作機械製作所の技術革新とMECT2025出展内容のご紹介
研削盤の未来を切り拓く岡本工作機械製作所
群馬県安中市に本社を構える岡本工作機械製作所は、創業90年を超える歴史を持つ総合砥粒加工機メーカーです。精密平面研削盤をはじめ、円筒研削盤、内面研削盤、成形研削盤、歯車研削盤など、あらゆる研削加工に対応する製品群を展開し、国内外の製造業を支え続けています。
岡本の製品は、単なる機械ではなく「加工ソリューション」としての価値を持ちます。高精度・高能率・自動化・省エネといった現代の製造現場が求める要素を兼ね備え、研削加工の常識を覆す革新を続けています。
岡本の主力製品ラインナップ
岡本が誇る製品群の中でも、特に注目すべきは以下の研削盤シリーズです。
- UPG64CALiシリーズ(CNC超精密平面研削盤) 静圧スライドとリニア駆動を採用し、平面度1μm以下という超精密加工を実現。MAP研削ソフトとの連携により、エアカット時間の削減と高能率加工を両立します。
- HPG500NCL(CNC高精度成形研削盤) 油圧レス設計と機上計測装置「Quick Touch」により、省エネかつ高精度な成形研削を可能に。プログラムレスでの計測も可能で、導入コストを抑えながら自動化を推進します。
- IGM15NCⅢ-2B(NC精密内面研削盤) 2スピンドル独立駆動により、内外径および端面の加工工程を集約。タッチプローブによる機上計測にも対応し、寸法精度の安定化とリードタイム短縮に貢献します。
これらの製品は、単なる高性能機械ではなく、加工工程の自動化・省力化・品質安定化を実現する「次世代のものづくり」を支える存在です。
MECT2025での岡本の展示内容
2025年10月22日(水)〜25日(土)にポートメッセ名古屋で開催される「MECT2025(メカトロテックジャパン)」は、国内最大級の工作機械展示会です。岡本工作機械製作所は、第一展示館のブースNo.1E29にて、最新技術を搭載した研削盤3機種を出展します。
展示テーマ:「機上計測×自動化」
岡本が今回掲げる展示テーマは「機上計測による省力化の提案」。全出展機に機上計測機能を搭載し、加工後の寸法測定を自動化することで、品質の安定化と省人化を実現します。
出展機一覧:
- IGM15NCⅢ-2B 内外径・端面の加工を一台でこなし、タッチプローブによる機上計測にも対応。
- HPG500NCL 「Quick Touch」による手動機上計測を実現。プログラムレスで導入コストを抑えつつ、自動サイクルにも対応。
- UPG64CALi 静圧スライドとリニア駆動による超精密加工。MAP研削ソフトとの連携で高能率加工と自動化を両立。
これらの展示は、単なる製品紹介ではなく、来場者が「体感」できる実演形式で行われる予定です。研削加工の未来を肌で感じる絶好の機会となるでしょう。
岡本の技術がもたらす製造現場の変革
岡本の研削盤は、単なる高精度加工を超えて、製造現場の課題解決に直結するソリューションを提供します。例えば、機上計測による寸法安定化は、検査工程の省略や再加工の削減につながり、トータルの生産効率を大きく向上させます。
また、MAP研削ソフトによる加工工程の最適化は、エネルギー消費の削減にも寄与し、環境負荷の低減にも貢献します。こうした技術は、SDGsやカーボンニュートラルといった社会的要請にも応えるものです。
当社と岡本工作機械製作所との強い関係性
私たち釜屋株式会社は、岡本工作機械製作所との長年にわたる信頼関係のもと、製品導入から技術支援、アフターサービスに至るまで密接な連携を築いてきました。岡本の製品は、私たちの製造現場においても中心的な役割を果たしており、その精度と安定性は日々の生産活動を支える礎となっています。
また、岡本の営業・技術スタッフとの綿密なコミュニケーションにより、現場の課題に即したカスタマイズや改善提案を受けることができ、単なる機械の供給を超えた「パートナーシップ」が存在しています。
MECT2025での岡本の展示は、私たちにとっても大きな関心事であり、今後の製造戦略を考える上での重要なヒントとなるでしょう。岡本との協力関係は、これからも私たちのものづくりの未来を支える大切な柱であり続けます。
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