バリ取りを自動化!カトウ工機「DBR7-SC」は曲面や形状の違うワークにも対応
加工が終わったワークを取り出して、最後に人がバリを取る。
マシニングセンタで高精度に加工しているのに、仕上げのバリ取りは手作業という現場もあるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、カトウ工機のマシニングセンタ用バリ取りホルダ「DBR7-SC」です。
ワークの形状に合わせて工具が追従するフローティング機構を備え、バリ取り工程の自動化を支援します。
バリ取りは、なぜ自動化しにくい?
「バリ取りなら、工具を当てて動かせばいいんじゃない?」
確かに、工具を加工面に沿って動かすことはできます。
しかし、実際にはワークごとに形状が異なり、工具の当たり方や削り量を調整する必要があります。
特に曲面や高さが変化する部分では、工具を一定の位置で動かすだけでは対応しにくい場合があります。
そこで注目したいのが、DBR7-SCのフローティング機構です。
10mmの縮みでワーク形状に追従
DBR7-SCは、工具の軸方向に10mmの縮み量を備えています。
この機構によって、ワーク形状に合わせて工具が縮みながら追従します。
メーカー資料では、工具の削りすぎを防ぎながらバリ取りが可能で、プログラム作成も容易になると紹介されています。
また、フローティング量の範囲内であれば、工具の縮み量が変化しても削り量が変わりにくいことが特徴です。
ただし、あらゆる形状に対応できるという意味ではありません。加工面の形状や工具の種類、加工条件の確認が必要です。
20261016_さまざまなワークにこれ-本4段階で工具の押し付け条件を変更
もう一つの特徴が、4段階の荷重切り替えです。
バリ取りでは、工具をワークにどの程度押し付けるかが重要になります。
DBR7-SCでは、ワークに合わせてフローティング力の設定を切り替えられます。
メーカー資料には、4段階の設定によるバリ取り例が掲載されています。
参考条件は、被削材FCD400、主軸回転速度5,000min⁻¹、送り速度1,500mm/min、工具は超硬ロータリーバーです。
この条件で、C0.4、C0.5、C0.6、C0.7という加工例が示されています。
ただし、これらは参考値であり、実際の加工結果はワーク材質や工具、加工条件によって異なります。
防塵機構も備えたバリ取りホルダ
バリ取り工程では、細かな切りくずや粉じんが発生します。
DBR7-SCには防塵機構が設けられています。
また、工具には超硬ロータリーバーやブラシなどを使用できると案内されています。
加工内容に合わせて工具を選定できることも、検討したいポイントです。
主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 型式 | ST20-DBR7-SC |
| 用途 | マシニングセンタ用バリ取りホルダ |
| 加工条件 | ドライ専用 |
| 最高許容回転数 | 10,000min⁻¹ |
| シャンク | φ20mmストレート |
| フローティング量 | 10mm(縮みのみ) |
| 荷重設定 | 4段階 |
| 最大保持工具径 | φ7mm(ER11使用) |
| 全長 | 110mm |
| 本体重量 | 0.43kg |
導入時には、機械の主軸仕様や工具保持方法、ワーク形状などを確認する必要があります。
バリ取り作業に、どれくらい時間を使っていますか?
バリ取りは、一つひとつの作業時間が短くても、加工数量が増えれば大きな負担になります。
さらに、手作業では作業者によって仕上がりに差が生じることも考えられます。
もし、マシニングセンタの加工工程にバリ取りを組み込めれば、作業者の負担軽減や仕上がりの安定につながる可能性があります。
ただし、工具交換時間や加工時間が増えるため、工程全体での効果を確認することが大切です。
「バリ取りは人が行うもの」と決めつけず、機械でできる部分がないか考えてみてはいかがでしょうか。
バリ取りの自動化・工具選定は釜屋へ
カトウ工機「DBR7-SC」の価格、納期、適用条件、バリ取り工程の自動化については、釜屋株式会社 機械部までお問い合わせください。
ワーク材質や形状、現在のバリ取り方法を確認しながら、導入の可能性を一緒に検討します。
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