【JIMTOF2026】西部電機の見どころ|MM75UP・M35LPと±0.2μmの超精密加工技術
2026年10月26日から31日まで、東京ビッグサイトで開催されるJIMTOF2026。
西部電機は、超精密ワイヤ放電加工機を中心に、半導体封止金型や次世代データセンター関連部品に対応する高精度加工技術を紹介します。
今回の注目は、大型超精密ワイヤ放電加工機MM75UP、油仕様のM35LP、そして生産管理支援システムSE-Schedulerです。
出展場所と主な展示内容
東京ビッグサイト 東2ホール・E2015
主な出展内容は次のとおりです。
- MM75UP:大型超精密ワイヤ放電加工機
- M35LP:油仕様の超精密ワイヤ放電加工機
- SE-Scheduler:加工工程の管理・標準化支援
- 半導体封止金型:高精度ピッチ加工事例
- MTフェルール金型:次世代データセンター向け微細加工技術
- SFGシリーズ:自由形状内面研削の加工サンプル
① MM75UP|大型ワークでもピッチ精度を追求
MM75UPは、大きな加工範囲と超精密加工を両立するワイヤ放電加工機です。
今回の展示では、半導体封止金型を想定した高精度ピッチ加工事例が紹介されます。
金型の多数個取りでは、個々の穴や形状の精度だけでなく、離れた位置にある加工部間のピッチ精度が重要になります。
また、複数プレートを組み合わせる金型では、それぞれのプレートの加工誤差が組立精度に影響します。
会場では、加工範囲全体の位置精度、温度補正、複数プレート間のピッチ精度を確認したいところです。
② M35LP|油仕様による微細・高精度加工
M35LPは、油を加工液に使用する超精密ワイヤ放電加工機です。
加工ストロークはX350×Y300×Z170mm。
微細加工では、加工液の種類によって放電状態や仕上げ面、加工速度が変化します。
油仕様は、用途によって高品位な仕上げ加工に適していますが、加工速度、加工液管理、運用コストとの比較が必要です。
特に微細なスリットや薄肉形状では、加工中の熱影響、ワイヤ径、加工条件の安定性が重要になります。
会場では、水仕様との仕上げ面の違い、最小加工幅、加工時間を確認しましょう。
③ XY軸ピッチ精度±0.2μmへの挑戦
今回、西部電機はXY軸ピッチ加工精度±0.2μmという超精密技術も紹介します。
0.2μmは0.0002mmに相当します。
この領域では、機械の位置決め性能だけでなく、加工室の温度、ワークの熱膨張、測定環境まで考慮する必要があります。
例えば、鋼材の線膨張係数を約11×10⁻⁶/Kとすると、長さ100mmのワークは温度が1℃変化するだけで約1.1μm伸縮します。
したがって、超精密加工では加工機の精度と同じくらい、温度管理と測定条件が重要です。
なお、±0.2μmは紹介される加工技術の精度値であり、すべての加工条件で保証される数値とは限りません。
④ MTフェルール金型|データセンター向け精密加工
次世代データセンターでは、高速光通信に用いられる光コネクタの需要拡大が見込まれています。
MTフェルールは、複数の光ファイバーを高精度に位置決めするための部品です。
その成形金型では、微細穴の位置関係やピッチ精度が品質を左右します。
西部電機は、今回の展示で超精密MTフェルール金型の加工技術を紹介します。
半導体関連に加えて、光通信分野でも超精密加工の重要性が高まっていることを示す展示といえます。
⑤ SE-Scheduler|超精密加工の管理を標準化
M35LPと組み合わせて紹介されるのが、生産管理支援システムSE-Schedulerです。
超精密ワイヤ放電加工では、加工条件やプログラムの管理ミスが不良や再加工につながります。
図面番号や加工プログラムをQRコードなどで管理し、作業の効率化と標準化を目指します。
重要なのは、加工機の自動運転だけでなく、作業者によるプログラム選択や条件設定の間違いを減らせるかという点です。
会場では、既存機への対応、加工履歴の保存、複数台管理の可否を確認しましょう。
⑥ SFGシリーズ|切削と研削の工程集約
西部電機は、自由形状内面研削盤SFGシリーズの加工サンプルも紹介します。
SFGシリーズは、切削と研削を組み合わせ、複雑な内面形状を高精度に仕上げる機械です。
従来、切削後に別の研削盤へ移していた工程を集約できれば、段取り替えによる芯ずれを減らせる可能性があります。
ただし、ワーク形状や要求面粗さによって適用範囲は異なります。
会場で確認したい5つの質問
- MM75UPのピッチ加工精度は、どの加工範囲・温度条件で評価されているか?
- M35LPの油仕様は、水仕様と比べて面粗さ・加工速度・ランニングコストがどう違うか?
- XY軸ピッチ精度±0.2μmは、どのワーク寸法・測定方法で実現しているか?
- SE-Schedulerは、既存機や複数台の加工機にも対応できるか?
- MTフェルール金型の加工では、どのような形状精度と量産再現性が求められるか?
まとめ|超精密加工は測定環境まで含めて評価する
JIMTOF2026の西部電機ブースでは、大型金型の高精度ピッチ加工から、微細形状の加工、工程管理まで確認できます。
特にMM75UPとM35LPは、加工対象や要求精度に応じて比較したい機種です。
また、±0.2μmのピッチ加工技術は、機械単体の性能だけでなく、温度管理、加工条件、測定技術を含めた総合力が問われる領域です。
超精密加工機の設備選定では、カタログ精度だけでなく、実際のワークによる加工実績と再現性を確認することが重要です。
よくある質問
Q. 西部電機のブースはどこですか?
東京ビッグサイト東2ホール、小間番号E2015です。
Q. 注目の展示機種は何ですか?
大型超精密ワイヤ放電加工機MM75UPと、油仕様のM35LPです。
Q. ±0.2μmの加工精度はすべての加工で実現できますか?
加工精度はワーク形状、寸法、加工条件、温度、測定方法によって変わります。適用条件をメーカーに確認する必要があります。
関連記事
釜屋オンライン


